皆様こんにちは、「くれんでぶろーる」です。
先日ご紹介した「吾輩は猫である」と同じく、きちんと読んだ記憶の無かった本書。
読み始めてすぐに抱いた感想は「うわー悲しい感じだねこれ」でした、主人公ジョバンニを取り巻く環境や人物や出来事、なんだか切ない事ばかり。
読んでいると、「世界名作劇場」や「宮崎アニメ」の絵柄でしかもセピア色に頭の中で情景が再生されます。
舞台は外国では無いらしいのですが、レンガ作りの町並みや石畳の道が思い浮かびます。 お話の物悲しさと反対に、情景描写がとても詩的できらきらした感じ。
本当にこの情景を見たらさぞかし綺麗なんだろうなと誰もが思うでしょうね。
本作品は、「これはどういう事?」とかいわゆるお話の意味というか、説明を求めてはいけない作品だと思います。
文章から繰り広げられる情景や人物たちの心情を読んだ方それぞれがそれぞれの感じ方で解釈していくというか、解釈というより「読んで自分は何を感じたか」を引き出してくれる作品なのではないでしょうか?
名作と言われている本書ですが、私のように「実はしっかり読んだ事が無い」または「子供の頃読んだけど大人になった今もう一度読んでみたい」といった方は是非読んでみる事をおすすめします。
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